1. 発刊にあたって
「私が存在した」ことを永久に残す——その手段が、すべての人に開かれる時代が来ました。記録が積み重なるほど、世代を越えた対話が生まれます。
あなたのひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんの名前を、言えますか?
トキストレージは「存在証明の民主化」を使命に掲げ、すべての人の声と存在を国家永久保存にする手段を提供します。このニュースレターは、その活動記録であり、同時にそれ自体が国立国会図書館に永久保存される「存在証明」です。
2. トキストレージとは
ミッション:あなたが物語となる
トキストレージは、物理・国家・民間の三層分散保管によって、あなたの存在証明を永続化するサービスです。2026年2月、個人事業として創業しました。
三層分散保管アーキテクチャ
| 層 | 媒体 | 特徴 |
|---|---|---|
| 物理層 | 石英ガラス/UV耐性ラミネート | 電源・サーバー不要。手元に届き、触れられる |
| 国家層 | 国立国会図書館(法定納本) | 国の法制度による制度的永久保存 |
| 民間層 | GitHub | 世界中に分散されたホスティング |
この設計は、データ保全の世界標準「3-2-1ルール」——3つのコピー、2種類の媒体、1つはオフサイト——を満たします。単一障害点がなく、どれかひとつが残れば、存在証明は失われません。
3. 技術概要:声を国家の永久保存記録にする
音声は本来、再生機器やサーバーがなければ消えてしまう揮発性の高いメディアです。トキストレージは、独自音声符号化技術により、1つのQRコードに最大30秒の声を記録。音声をQRコードに変換し、PDFに埋め込み、ニュースレター(本誌)として国立国会図書館に納本します。
なぜ、この方法しかないのか
国立国会図書館のオンライン資料収集(国立国会図書館法 第25条の4)が受け付けるフォーマットはPDF・EPUB・DAISYの3種のみ。MP3やWAVなどの音声ファイルは「図書又は逐次刊行物に相当するもの」に該当せず、制度上、納本できません。
物理メディア(CD/DVD)に焼いて納本する方法はありますが、製造費・郵送費がかかり、デジタルで完結しません。
音声→QRコード→PDF→ニュースレター(逐次刊行物)という変換は、無料・デジタル完結・可逆的(元の音声に復元可能)・制度的に適格——この4条件をすべて満たす唯一の方法です。
4. このニュースレター自体が存在証明
ここに重要な自己言及があります。このPDFは、国立国会図書館に納本されます。つまり、今あなたが読んでいるこのページの内容自体が、制度的に永久保存される「存在証明」です。
トキストレージのニュースレターは、単なる広報ではありません。顧客の声(TokiQRコード)を掲載し、それを国家保存に届ける「媒体」であると同時に、トキストレージという事業そのものの存在証明でもあります。
5. エッセイ紹介 ── なぜ、こう設計したのか
トキストレージの設計思想は、一連のエッセイとして公開しています。創刊号に関連する3本をご紹介します。
30秒音声の世界
QRコードに音声を刻める時間が2秒から30秒に拡張されたとき、変わったのは数字ではなく、体験の質だった。2秒では「声が出た」という技術実証。30秒では「想いを残せた」という存在証明。
3-2-1ルール ── 三層分散保管の根拠
「3-2-1ルール」はデータバックアップの世界標準であり、半世紀にわたり実証されてきた原則である。トキストレージの三層分散保管は、この原則を「データ保全」から「存在証明」へと拡張した設計である。
公開主義 ── 構造的に隠せない設計
組織は秘密を持つと、その管理にリソースを奪われる。トキストレージは「隠さない」のではなく「構造的に隠せない」設計を採用した。QRコードを石英に刻むという行為自体が、公開性の物理的な宣言である。
全エッセイは エッセイ一覧 からお読みいただけます。
6. 今後の予定
次号以降、以下の内容を予定しています:
- ご利用者さまの声(許諾をいただいたTokiQRの掲載)
- 佐渡島 物理保管拠点の構築報告
- パートナー・協賛者のご紹介
7. 巻末 TokiQR:代表メッセージ
創刊号の巻末として、トキストレージ代表 佐藤卓也による最初のTokiQRを掲載します。献本PDF(下記よりダウンロード可能)の巻末ページに印刷されたQRコードをスマートフォンでスキャンすると、代表の肉声を再生できます。
これは技術デモではありません。このニュースレターが国立国会図書館に納本されることで、この声は国家の永久保存記録の一部になります。紙の上のQRコードから、いつでも、誰でも、代表の声を聴くことができる——それがTokiQRです。
サーバーは不要です。データはQRコード内に完全に埋め込まれています。インターネット接続があればスマートフォンだけで再生可能。100年後でも、このQRコードが残っていれば声は蘇ります。
読み取りのコツ:カメラを3倍ズームにして、少し離してスキャンすると認識しやすくなります。
TokiQR について詳しく →